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カリブ海に浮かぶセントマーティン島は、フランスとオランダが共有するユニークな島です。
面積88㎢、北から南に17㎞、西から東に17㎞と小さな島ながら、島の中央に国境があり、北はフランス(面積54km2・中心地マリゴ)、南はオランダ(面積34km2・中心地フィリップスバーグ)と、現在もそれぞれの文化を継承しつつ、独自のカルチャーを有しています。
言語はフランス側の人々は主にフランス語、オランダ側の人々はオランダ語を話し、両圏で英語も幅広く使われています。また通貨も同様にそれぞれユーロ、アンティルギルダーが使われており、島全体でUSドルも流通しています。
現地では北をフレンチサイド、南をダッチサイドと呼び、それぞれの国旗があり、車のナンバープレート、ストリートの名称、コンセントの穴の形、電話は国際電話、お店の品揃え、カフェやレストランでのメニュー、ビーチバーで聴こえてくる音楽、携帯電話の電波など、この島には確かにフランスとオランダが存在します。
セントマーティンという名前は、1493年、コロンブス2回目の航海で、11月11日にこの島を発見されたことに由来します。当時から、11月11日は『セントマーティンの日』です。『セントマーティン』とは西暦300年から400年の間に存在したキリスト教の聖人。
島自体は、『Saint Martin』と表記され、セントマーティンと呼ばれていますが、ダッチサイドでは『Sint Maarten』でセントマーティン、フレンチサイドでは『Saint Martin』でサンマルタンと呼ばれ、現地では空港コードでもある『SXM』と表現する人も多いです。
フレンドリーアイランドと言われ、国境は看板があるだけで、自由に往復できます。国土はフレンチサイドのほうが少し大きいのですが、国境を決めた際のユニークな話があります。
当時の中心地は東の町、オイスターポンド。このオイスターポンドから、フランス軍とオランダ軍が海岸線を行進し、鉢合わせた地点とオイスターポンドを結んで国境にしました。ただ、これには条件があり、フランス軍はワインを飲みながら北回り、オランダ軍はジンを飲みながら南回り。アルコールの強いジンを飲んだオランダ軍は途中で寝てしまったため、領土は小さくなったという笑い話。
日本からは、アメリカ又はヨーロッパ大陸を経由して行くことが出来ます。マイアミから2時間30分、ニューヨークから3時間30分、アムステルダムから8時間50分、パリから8時間30分で、国際線のほとんどの便がオランダ側のプリンセス・ジュリアナ空港に到着します。
プリンセス・ジュリアナ空港のすぐ隣にある美しいマホビーチは、飛行機の離着陸が間近で見物できるため、世界中から集まる航空機好きの人気観光スポットです。
空港周辺には、シンプソンベイという賑やかなエリアがあります。
車で30分ほど東へ走ると、フィリップスバーグというダッチサイドの中心地があります。ここはカリブでも屈指のクルーズ船のゲートウェイで、乗客5,000人規模の豪華客船が最大7隻停泊できる巨大な港があります。
空港から北へ向かい、国境を越えたフレンチサイドのグランカズには、一流シェフが腕を振るう最高のフレンチ、郷土料理であるクレオール料理やシーフード料理などの洗練されたレストランが立ち並び、島を訪れた人々をもてなします。カリブ海で最もグルメな島としても知られ、世界中の食通がわざわざこの島のレストランに訪問するとも言われています。
白く美しい弧を描くビーチ、緑豊かな南国の牧歌的風景が遠方からやってきた旅人達を癒してくれ、リゾートホテルやフレンチカフェ、ビーチバー、クラブ、カジノなどのアーバンライフも充実しています。
島のいたるところで流れているレゲエやズークなどのカリビアンミュージック。『The Friendly Island』と書かれている車のナンバープレート。この言葉通り、島民はどこまでも明るく親切で、この島に訪れる人々を優しく迎えてくれる風土が育まれています。
国際結婚のカップルが多く、島の人口ダッチサイド43,000人、フレンチサイド39,000人に対して、元々セントマーティン生まれは約20%と言われ、世界100ヶ国以上の出身者が住んでいます。街を歩けば世界中の国籍の人とすれ違う、小さな島と感じない、カリブ海のコスモポリタン。
このようなカリブの世界都市は、自分の国もいいけど、あなたの国もいいですねと、お互いをリスペクトする関係です。
この楽園に魅力を感じ、セントマーティン島の特産物を日本で紹介し、日本のみなさんがセントマーティン島に興味をもって島へ旅行する、そんな架け橋となれるよう会社を設立いたしました。
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